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東京タクシーブログ 『個人タクシー目指してます』

東京都内でタクシー運転手をやりながら人間観察に勤しんでおります。タクシーやんなきゃ味わえないあんな話やこんな話。息子が3人いるのでそっちの子育てブログも更新中。




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【タクシーネタ】武蔵お婆ちゃんと手合わせした話

タクシーネタ

お婆ちゃんのお客さん。
自宅に帰るって事で住宅街の細かい部分はご案内頂いたんですね。

まあまあまあ、丁字路はまだいいんですよ。
そこは素直に曲がりましょう。
丁字路はどんとこい。

問題は十字路なんですよ。

こう、ね、十字路に差し掛かるとね。

「次の十文字を右ね」

あれ?
って。
今ちょっとした剣豪がよく使いそうな感じの響きが。

「その先の十文字は左ね」

もう出来れば武蔵と呼ばせて頂きたい。
武蔵お婆ちゃんと呼ばせて頂きたい。

復唱するときどーすんのこれ。

「はい。次の交差点を左ですね~」

とかさりげなく訂正したらなんか変な感じになっちゃうしさ。

「はい。次の十文字を左ですね~」

ちょっとそこまでは。
まんま十文字ってまだ言えない。
どうにも普段使わな過ぎて、照れがある。

武蔵お婆ちゃんはそりゃ使いなれてるんだろうからいいけどさ、こっちはちょっと剣豪とはかけ離れた私生活送ってるもんで。
ワラとか刀で斬ったことないしさ。
お腹に手術痕はあるけど、それは斬られた側だしさ。

「お主も修羅場を潜り抜けてきたようじゃの。さぞや名のある士に斬られたのじゃろう」

「いや、これあれなんです。尿膜管遺残っていう病気の手術痕なんでね。まぁある意味修羅場だったのかもしれませんけども。あと、あの、名のあるっていうか、まぁ大学病院の先生でしたけどね。勢い余ったのかなんか知らないけどね、若干ね、おちんちんも斬られちゃったんですけどね(事実)」


「あ、はい。次を左に曲がりますね~」

結果これ。
攻めの姿勢が足りないのは自覚している。
いつか「十文字」と照れがなく言える時まで。