東京タクシーブログ 『個人タクシー目指してます』

東京都内でタクシー運転手をやりながら人間観察に勤しんでおります。タクシーやんなきゃ味わえないあんな話やこんな話。息子が3人いるのでそっちの子育てブログも更新中。




【タクシー情報】タクシーの乗車定員って知ってる?

いつもありがとうございます。
タクシーブログやってるぜつと申します。


(※写真は通りがかった大崎ウエストシティタワーズ)


今回は意外と知られていないタクシーの定員について。
本当はタクシーに限らず自動車には乗車可能な人数が設定されているのですが、免許を持っていない方や普段運転しない方はあまり気にした事がないのかもしれません。

タクシーの定員は何名?


通常のサイズのタクシーですと、運転手を含めた定員は5名です。

なのでお客さんが大人だった場合は4名まで。
ところが12歳未満の子供を含む場合は少し変わってきます。
道路交通法では子供が12歳未満であった場合、3人で2人と数える事と規定されています。
つまり12歳未満だけでの乗車の場合、最大で6人まで乗車可能という事です。

よくある勘違いポイント


お客さんに多いのが、子供だったらみんな3人で2人と数えると勘違いしている人。
または、12歳未満は2人で1人と数えると勘違いしている人。

あくまで12歳未満の子供は3人で2人ですので、どれだけ小さい赤ちゃんでも2人だった場合は2人と数えます。
いくら新生児でも、抱っこ紐でお母さんに密着していたとしても1人は1人です。

シートベルトが足りない問題


ここで一つ矛盾が発生してしまいます。
タクシーに限った事ではないのですが、運転手を除外し、最大で12歳未満の子供を6人乗せられる普通車に、シートベルトが4つしか装備されていない事。
これは道路交通法の緩い点です。

チャイルドシート問題


6歳未満の子供にはチャイルドシートの装着が義務付けられていますが、タクシーには積んでありません。
これは本来は6歳未満の子供の乗車は出来ないという事です。
ところが現実問題として、お客さんがチャイルドシートを持ってくる、或いはタクシーにあらかじめ積んでおくというのは難しいです。
そして先程の乗車定員とシートベルトの関係から最大で6つ装着可能でなければならないのですがそれも不可能。
よってここは警察も行政もタクシー業界も、深く触れていない部分ですね。
現状は見て見ぬふりっていう感じ。

でも海外の、主に欧米人のお客さんで、ベビーカーのベッドがそのままチャイルドシートとして取り外せるタイプを持ってくる人がいて、意識の高さに驚かされますね。


逆ギレされる事が多いのなんの


僕はお客さんにチャイルドシートを持ってこいとは流石に言えないけど、乗車定員オーバーの場合はお断りします。
これで仮に定員オーバー状態で乗せてしまって、万が一事故に巻き込まれた場合、通常過失ゼロの事故だったとしても過失がついてしまいます。

それに車内ギューギュー状態で事故にあったらどうなるか、想像しただけでも恐ろしいでしょ。

所が、定員オーバーでの乗車を要求されてそれをお断りすると、結構な確率で逆ギレされるんですよね。

「お前は融通がきかない」とか「他のタクシーで乗せてもらった事がある」とか。

しかも定員オーバーを要求してくる多くの場合は子供を含んだファミリーだったりするんです。

確かに小学生くらいの子供だったら数に数えなくていいでしょっていう甘い考えも分かるっちゃ分かる。
もう一台タクシーに乗ったらお金は倍かかっちゃいますしね。

でも、定員オーバー状態での万が一の事態を少しは想定して欲しいものです。

普段子供にルールを守れって言ってるんでしょ?
大人ならばそれを行動で示して欲しいところです。

そして軽い気持ちで乗せちゃう運転手さんも、全ての責任を追うのは免許所持者の自分である事を自覚して欲しいものです。

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