東京タクシーブログ 『個人タクシー目指してます』

東京都内でタクシー運転手をやりながら人間観察に勤しんでおります。タクシーやんなきゃ味わえないあんな話やこんな話。息子が3人いるのでそっちの子育てブログも更新中。




【タクシーネタ】自己犠牲おじさんが素敵すぎる

最近お客さんから良く言われる事がある。

「いやー運転手さん、最近自転車怖いでしょー?」

その通り。
その通りなんだけど、ここでふとある法則に気付いたのだ。

お客さんと同姓、同世代の乗る自転車はあまりディスらない。

例えばお客さんがおじさんだった場合。
「あのおばちゃん、ふらふらしてて怖いねー」
「ああいった学生くらいの奴が一番怖いんだよな」
とかね。

もうね、一緒ですよもう。
車からしたらだいたい怖いんですから。

お爺ちゃんお婆ちゃんは言わずもがなだし、若いのは経験不足からくる危険予知能力の低さか、運動神経の過信による無茶な動き。
路地から平気で飛び出すから。

おばちゃんだって交通ルール分からない人が多いから車道逆走平気でするし、おじさんは何をそんなに急いでいるのか信号一切守らないよね。

そりゃ自分や自分の世代はかわいい訳だけど、でもたまにはもっとこう、自己犠牲的な意見を言う人がいてもいいかなって思うんです。

自己犠牲おじさんがいてもいいかなって思うんです。

「全く。最近の若いやつは急に飛び出してきて。でもまぁ私の方が飛び出すけどね!」

とかね。

「君が飛び出す必要はない!代わりに私が危険な目に遭おう!」

とかね。

「このきびだんごは全部君にあげよう。だけど鬼ヶ島には私一人で行ってくるよ。そして奪い返したお宝は全部君のものだ」

とかね。

「ほら、私のここすごい事になってるよ。ほら、ほら、ほらご覧よ!」

とかね。

「ごめん、君の干してたパンツ食べちゃった。代わりに僕の脱ぎたてのパンツをあげよう」

とかね。

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