【タクシーネタ】急いでいるお客さんが怒りに震えてた話
先日のサラリーマンのお客さんがね、やたら急いでる風で乗ってきたんですよ。
俺急いでます感をすごい出してきて。
それはもう口調から仕草まで、全身でそれを表現してて、「渋谷」って言葉を聞き取れなかったからね。
「どちらまで行かれますか?」
「シャバ」
だったから。
行き先がシャバって、よほど獄中生活が長かったんだろうなって。
今いる場所がシャバだなんて信じられないんだろうなって。
しまいにゃ。
「シャバのときゅんとこ」
とかいう古来の手鞠遊びっぽい事言い始めて、どうにか"渋谷の東急本店の所"って解読に成功した僕は自分を誉めてあげたかった。
「何分くらいかかる?」
って言うから。
正式にはそれっぽい事を古代の言葉で言ってたんだけど、そのように解読した訳ね。
「混んでるので、あと20分くらいです」
って答えた。
まぁほんとに混んでたんです。
走行中の淡島通りが混んでたから玉川通りに逃げても混んでるに決まってるし。
多少多目に言うのが定石なので余裕を持ったんだけど、リアルに考えても15分はかかる状況。
なのに。 なのにですよ。
お得意先だと思われる相手に電話しているんですよ。
「あと5分で到着します」
って。
これは攻めすぎ。 これはいけない。
電話を切ったあとにね。
「と、言うわけです。運転手さん」
いやいやいや。 と、言うわけですじゃねーよ。
どういう訳だよ。 お前の言うわけはどういう訳だよ!
まぁそりゃ必死に急いであげますよ。
全身全霊急ぐことに注ぎました。
言っちゃった手前絶対に遅れられない仕事がそこにある訳だから。
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で、まぁね。
必死に急いで急いで到着したのがね、まぁ大体17分後くらいだったかな。
もう会計時ほぼ無言。
なんなら若干震えてた。
それみてこっちも震えてた。
いやこれは仕方ないってば!
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おかげさまで健闘中!