【タクシーネタ】ヤバイ奴の話しをするお婆ちゃん
先日お乗せしたお婆ちゃんのお客さんなんだけど、結構なお喋りでね、ひっきりなしに何かしら喋っているんですよ。
それはいい。
それは全然いいんだけど。
なんつーかな。
若干。
若干ね、おボケになられているっていうかね。
会話の節々でアレ?って事が出てくる訳ですよ。
同じ事をずっと言ったりね。
その話はさっき片付いたやつじゃん。
秋雨前線は台風でも吹き飛ばされないくらい硬いって事でオチがついたやつじゃん。
秋雨前線は硬いっていう話でさ、何回でも笑い取れるのは楽っちゃ楽なんだけど、なんかさ、夕飯をチキンラーメンで済ませちゃった感覚があるんだよ。
「でもあれねぇ、台風が過ぎたのにからっと晴れないもんなのねぇ」
「そうですねぇ。秋雨前線って意外と硬いんですねぇ」
「わひゃひゃひゃひゃ」
止めてくれ。
僕をこれ以上甘やかさないでくれ。
もう完全に間を極めちゃったよ。
古典芸能の域に達しそうだよ。
いい加減違う話がいい。
BFGビッグフレンドリージャイアントの話とかしたい。
見てないけどタイトルと予告だけで面白いあのコメディ映画の話とかがいい。
あの細身で体重支えられんのかとか、細いから最後脱出できたみたいな展開があるのかとかさ、そんな話がいい。
ラストは細くて良かったーって抱き合うのかな。
「みんな無事か!」
「BFGがBFGいないわ!」
「彼は岩盤を支えて…でも、爆発まではまだ時間がある!間に合うはずだ!」
「無理だ…彼の巨体ではあの筒状の所を通過できない!」
「くっ、あの筒状の部分さえ無ければ…」
「そんな…ビ、ビーエフジイイイイイ!」
「呼びましたかな?」
「え!?BFG?幽霊じゃないよね?」
「ふぉっふぉっふぉ。幽霊になるまではもう少しかかりそうじゃよ」
「んもう!心配したんだから!」
「で、でもどうやってあの筒状の所を?」
「ふぉっふぉっふぉ。栄養失調気味の体も役に立つもんじゃの」
「BFG。ビッグ不死身爺さんだね」
「あはははは」(一同)
あの爺さんがBFGって名前なのかどうかも知らんけど、まぁそんな風な事を語らう展開を望んでた矢先ですよ。
商店街の電信柱に貼ってあった、お祭りの旗をみたお婆ちゃんがこんな事を言い出した。
「お祭りになるとハカマの人がお金取りに来るのよねぇ」
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ええと。
これはどっちなの?
お祭りになるとハカマを履いた人が協賛金かなんかを取りに来る土地にお住いなのか。
はたまたお婆ちゃんはちょっとアレだから、ハカマの人は実際には存在しないオリジナルのやべー奴なのかも知れない。
お婆ちゃんの脳内で創り出されたオリジナルのやべー奴なのかも知れない。
オリジナルのやべー奴だったらさ、もうこっちはその話に飛び込めないよ。
意味わかんないから。
ただこれが、自分で考えたやべー奴対決とかだったらさ、少しは会話も出来るかもしれない。
お婆ちゃんの考えたオリジナルのやべー奴は、お祭りの時だけ金を取りに家にやって来るハカマの奴ね。
あ、冷静に考えるとこれは強い。
絶妙なやばさとリアルさ。
追い返し方もよく分かんない。
ハカマって部分が、何となく何するか分からない不気味さも持ってるね。
これは良いやべー奴。
結局このハカマの人は何なのか良く分からずに目的地の病院についたので、真相はわからずじまい。
何なんだろう。
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おかげさまで健闘中!