【タクシーネタ】この霊柩車とめらんねぇ
僕は黒塗りの車に乗っているんですが、たまに葬儀屋さんからの仕事が舞い込んでくるんですね。
大体が遺族を乗せて霊柩車の後を追いかけて火葬場まで行く。
今回もね、そんな感じの仕事ですよ。
行き先は代々幡斎場。
都内でも有数の超有名な斎場ですね。
石原裕次郎とか勝新太郎とか黒澤明とか。
そうそうたる顔ぶれ。
僕の世代だとXJAPANのhideの葬儀の参列で長蛇の列が出来た事でも有名でした。
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さて、今回は霊柩車を先頭にして、僕が遺族を乗せて真ん中、そして一番後ろに参列者を乗せたマイクロバスが付いてくるというドラクエ2スタイル。
でも都内の道は綺麗に列を保ったまま行けるわけではなく、少しでも隙間が空いてれば別の車が入ってくるし、信号で寸断される事もしょっちゅうだし。
それでも慣れたもんでね、寸断されたら霊柩車は左に寄せてストップ。
僕のタクシーやマイクロバスを待ってたりする訳ですよ。
で。
で、ですよ。
マイクロバスだけがはぐれた時があって、霊柩車と僕のタクシーで待機してるとき。
後ろでマイクロバスが遮られた信号が青に変わったのね。
それを見た霊柩車は動き出すんだけど、車線変更禁止を示すオレンジラインを跨いで隣の車線に行きやがったんですよ。
え?
ってなって。
分かりやすいように絵で描くとこうなんですけど。
やっぱ絵でも分からないので文章でどうにか説明しますが。
先頭2台が停車した場所は横断歩道の手前、少し離れた場所だったんで車線変更禁止のオレンジラインな訳ですよ。
だから霊柩車はそのまま前進して、横断歩道越えた先で車線変更するものだと思うじゃないですか。
無意味にオレンジライン跨ぐんですよ。
何これ?
霊の仕業?
この道は甲州街道という大通りで、笹塚駅の付近ですね。
分かる人は分かるでしょうけど、こんな所、普通に捕まるからね!
何もしてなくても捕まるくらいの勢いなんだから。
今回は何事も無かったけど、霊柩車って取り締まり受けないの?
そんな訳無いよね。
何かの間違いかなって思ってさ、霊のイタズラかなって思ってさ。
「んもう、しょうがないんだからっ!ちゃんと成仏しろよっ!」
なんて思ってたらさ、今度は代々幡斎場付近の住宅街の道でさ、いくつか一時停止があるんだけど、余裕でスルーしていくんだよね。
あれー?
いいの?
霊柩車ってもうそういう、現世のルールとかそういうの超越した何かなの?
何なら他の車がぶつかってきてもすり抜けちゃうような、そういったあっち側の要素が強めの車なの?
ろくろを回している妻の手を、後ろから霊柩車のフロントバンパー部分で添えるような、そういう感じなの?
浮世離れした何かを垣間見た気がした。
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