【タクシーネタ】車内で後輩をボッコボコにするいかつい泥酔者の話
いつもありがとうございます。
今回は車内で暴れまわるいかつい泥酔者のお話です。
いや、これマジで怖かった。
(※今日の写真は世田谷区大蔵にある円光寺)
なんかね、泥酔したすげーいかつい見た目の人と、その後輩っぽいお客さんが乗って来て。
このいかつい方が、40歳は超えてそうなんだけど、ほんと悪酔いも悪酔い。
もう何かに暴言をずっと吐いてて。
「ぶっ殺すぞごらあ!」
みたいなのをずっと叫んでるの。
すげー嫌。
でも、泥酔者単体なら乗車を断れるけど、付き添いがいたらタクシーは乗車を断れないっていうルールがあって。
仕方ないよね。
しばらく走っていると、付き添いの方に暴行を加えるようになってきて。
「てめぇがおせーからだろうがよ!ごらぁ!!」
みたいな言葉と同時に殴る蹴るですよ
後部座席で寝転んで、ガンガン蹴ってるんですよ。
うっわぁとか思うけどどうしようもない。
こっちどうしようもない。
完全に気配を消してね、自動運転?ってくらいの感じで運転ですよ。
今のこの消えた気配なら矢口真里の旦那が部屋に帰って来てもばれない自信があるね。
しかもね、またその蹴りの本気具合なんですよ。
じゃれ合い的なキックってあるじゃないですか。
ベシって音のやつ。
ツッコミ的なキックね。
全然違う。
もう音がガチ。
ズドン!
ズドン!
だから。
完全に蝶野です。
完全に喧嘩キックです。
「ガッデム!!」
とか聞こえたもん。
言ってなかったけど聞こえたもん。
後輩の方もね、別に貧弱系では無いんですよ。
こっちもまぁちょっとヤンチャっぽい雰囲気はあるんだけど、やられっ放し。
基本無言なんだけど、たまに。
「勘弁っす」
みたいな感じ。
一応対応は慣れている様子が伺える。
その後輩の案内で泥酔者の家の前まで来まして、後輩のお金で会計を済ませてね、位置的に先にその後輩が降りたんです。
つまり一時的に車内にはいかつい先輩と僕の二人きりですよ。
頼むから普通に降りてくれ。
普通に降りる事に専念してくれ。
願わずにはいられない。
今七夕だったら短冊に間違いなく「普通に降りてください」って書いてる。
神龍出てても多分そう言う。
先輩がゆったり体を起こして、左側の降り口に移動していって、ここでピタリと動きが止まる。
こっち見てる。
確実にこっち見てる。
僕はなんか必要ないのに計器をいじる動作をして誤魔化してる。
やべぇ。
やべぇよ。
絡まれるよ。
喧嘩キック喰らいたくねーよ。
ガッデムされたくねーよ。
見ていないふりしてるけど、視界にこっちに手が伸びてくるのが見えちゃって。
うわぁ、手の方だ!
喧嘩キックじゃなくて喧嘩パンチの方か!
「運転手さんよ!」
終わった。
なんか話しかけてきた。
終わった。
サンドバッグ後輩はもう降りてるから、サンドバッグ運転手の出番ですわ。
「ありがとうな!」
差し伸べて来た手は握手を求めて来てて、応じたらすっげー暖かかった。
何これ。
何この無駄な暖かさ。
笑顔で降りてった先輩は、外で待ってた後輩の頭をカミナリかなってくらいの勢いでぶっ叩いてた。
あの暖かい手で。