東京タクシーブログ 『個人タクシー目指してます』

東京都内でタクシー運転手をやりながら人間観察に勤しんでおります。タクシーやんなきゃ味わえないあんな話やこんな話。息子が3人いるのでそっちの子育てブログも更新中。




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【安全運転】カリスマタクシードライバーって誰の事?

いやいや。
年の瀬はほんと怖い。
昔から年末は事故が増えるっていうけど、明らかに道路が荒れますからねぇ。

元々車の運転で精神を平常に保つのは難しい事。
全身に凶器をぶら下げて移動しているようなものだから、余裕が無くなってしまうんです。

包丁使ってる時にすぐ近くで鬼ごっこされたら腹が立つのと似ていて、ルールを守らない相手に過度に苛立ってしまうんですね。

今は近寄んなー!
って。

それは自分が凶器の塊だと自覚している証拠でもあるんだけど、その苛立ちが今度は運転にモロに反映されて車間を詰めたり急加速急減速が増えたりする訳だ。

感情を制御出来ずに他者に向けて解き放つ。
その負の連鎖が年末では起こりやすいんですね。

只でさえ急いでいる人が多い中で、道は混むし普段運転しない人も大勢出るし。
それによって引き起こされた事故でさらに渋滞は増える。


タクシー業界は繁忙期だって言われて。
実際、特に夜はお客さんが多いですね。

でも、タクシー100台規模のうちの営業所でも、大破して廃車になったのが3台。
細かい事故や違反は数知れず。

いいのかねこれで。

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片側3車線の道路の右側を走行中に、前方にお客さんを発見したタクシーが一気に左車線まで移動する。
こんな光景を目にする機会が増えるのも年末。
危ないなんてもんじゃない。

実際それで事故った瞬間も見たことあります。

南青山3丁目交差点でコンドルタクシーが事故:車線変更で衝突・歩道に乗り上げ4人が負傷、ブレーキ痕はなし | MoreNews

これは逆に、お客さんを降ろした後に安全確認もせずに発進して起きた凄惨な事故。
亡くなられた方もいる痛ましい事故。

どちらも慌てすぎなんです。
稼ぐ事を意識しすぎて最も大切な事を見失ってる。

この業界は売り上げのトップ陣をカリスマタクシードライバーと呼ぶ。
それはもちろん正しい。

でも僕の知る限り、売り上げトップを争っている人は休憩が少ないしほぼ赤の黄色信号を突破するし、事故違反が多いんですよね。
ちゃんと指定された分の休憩を取ってて売り上げの良い人も当然いますが、トップにはいない。

これはあくまで僕の所属している会社内での事であって、他所は知りませんけども。


カリスマと呼ばれるに相応しい人って、ちゃんと休憩をバッチリ取って、無事故無違反で、接客も決しておろそかにせず、尚且つ売り上げも良い人だと僕は思っている。

うちの会社の売り上げトップ陣にこれに該当する人はいない。

売り上げを重視するとどこかで綻びが出るからだ。
ワンメーターで舌打ちとかするようになるからだ。

タクシーのお客さんってワンメーターでも尊いんです。
これって当たり前の事。
ほんのちょっとマクロな視点になれば、他の交通が発達している東京で敢えてタクシーを使う人がどれだけ大切か分かるのに。

このゼロとワンメーターの差は非常に大きい。
殆どの人は移動にタクシーという選択肢が浮かびもしないんだから。

ワンメーターのお客さんを不快な思いにさせて、以降ゼロにしてしまうのがどれだけ業界にとってマイナスなのかの思考に至らないのは、近い将来自分の首を絞める事になるのは間違い無い。
文句の言わない自動運転タクシーの普及に一役買うでしょうね。

僕はまだこの業界は外から言われている程早くは沈まないと思っている。
でも意識の低い楽観的なタクシードライバーよりは遥かに危機意識は持っている。

狭路の住宅街通行や乗降の介護、孤独な老人の話し相手なんかにはまだまだ生身のドライバーが必要。

でも幹線道路のピストン輸送や高速道路移動なんかはわりと簡単に自動運転に切り替わって行くんじゃないですかね。
少なくとも売り上げしか眼中にないような運転手が一生懸命船底に穴を空けているのは間違い無い。
感じ悪い運転手に怖い思いをした経験のあるお客さんなんて、多少高かったり不便だったりしても文句言わない自動運転タクシーの普及を心待ちにしているでしょ。

汚れ仕事なのかもしれないけど、その穴をせっせと塞ぐような営業をする人もたくさんいるし、僕も目指しているし、尊敬してるし。
本当はそんなタクシードライバーがカリスマと呼ばれるに相応しいと思っています。

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