【タクシーネタ】着地もきっちり決めてくるおじさんの話
「いやー病院がなんであんなに混んでて待たされるか良く分かったよ」
総合病院の側の処方せん薬局から出てきて乗ってきたおじさん客がこう言った。
「そんなに混んでました?」
「もうすっごい混んでたよ。でもあれな、分かったよ。病院ふだんあんま行かないから混んでる理由知らなかったけど、ありゃあひでぇな」
何か混んでいる理由に確信を持っている様子。
自分の意見に絶対的な信頼を持っている様子。
終盤で大魔人佐々木を投入する監督のような安心感。
「どんな理由なんですか?」
今このおじさんが最も求めているであろう、最も引き出したいであろうセリフを言ってあげた。
「あれな、病院行ってる奴って全員痴ほう症なんだよ!」
うん。
なんかね、山頂?ってくらい急に雲行きが怪しくなってきたんだけど。
これ何か不満があってイラついているから極端な事言っちゃうパターンのやつじゃないの。
でもまだ分からない。
こっからの巻き返しだってあるよ。
極端な事言っちゃうパターンからの~冷静な分析ね。
そういう事もあるから。
さぁ次はどんな技を繰り出すのでしょうか。
「受け付けに並んでいるのも老人ばっかでみんな痴ほう症でさ、時間ばっかかかっちゃってしょうがねーよ」
はい。
という訳でですね。
極端な事言っちゃうパターンからの~極端な事言っちゃうパターンでフィニッシュね。
着地もきっちり決めてきました。